長期金利と貯金 2016 7 9

 長期金利が低下を続け、
ついに、マイナス金利となっています。
 こうした状況で、消費よりも、貯金を励む人が多くなっています。
企業も、設備投資よりも、なるべく多く現金を保有しているでしょう。
このような行動は、合理的かもしれません。
 長期金利の低下は、デフレを示唆していて、
デフレの時代には、現金は王様となるからです。
 このようなデフレを解消するには、
中央銀行による金融緩和が考えられますが、
このような手法は、あくまでも補助的なものです。
 デフレを金融的な現象と考えれば、
金融緩和という手法が出てくるのでしょうが、
これは本質的なものではありません。
 デフレを難しく考える必要はありません。
「供給」に対して「需要」が過少だからこそ、デフレが起こるのです。
つまり、需要に対して、供給能力が多く、
あるいは生産能力が多いから、デフレは起こるのです。
 このような状態に対して、
金融緩和をしても効果がないのは明白でしょう。
 人類は、どうやってデフレを解消してきたか。
歴史を振り返れば、戦争で生産設備が破壊されて、
「供給」が減少して「需要」と均衡したか、
政府が「需要」を作り出すことによって均衡させたか、どちらかです。

































































































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